かえしに使う無添加味醂の選び方
味醂の歴史
みりんの名称が記された最古の文献としては 、駒井日記(1593年 蜜淋)、本朝食鑑(1695年 美淋)があります。
1600年に関ケ原の戦いがありましたので、味醂醸造の起源は、戦国時代末期か織田豊臣時代頃と推察されます。
1600年頃に日本で発明されたみりんの材料の焼酎は、東京農業大学農学集報(著者:小泉武夫)によると,シャム(タイ国)から琉球を経て薩摩に来たようです。
1612年に「徳川実紀・駿河記」に「島津陸奥守家久琉球酒を二壷献じ」とあります。「泡盛」でなく「琉球酒」と呼んでいたようです。
味醂の製法
1695年の『本朝直鑑』によると
美淋酒は、蒸した糯(もち)米に米麹を混ぜ、焼酎に入れて七日に一回攪拌する。
二十一日を経てできあがる。まだ醸成していないのを、俗に本直という。酒が醸成したものを美淋という。
とあります。ソバキリと同様、みりんも日本の発明品のようです。
無添加味醂の紹介 4つ
九重櫻
九重味淋株式会社 愛知県 碧南市浜寺町
値段: 2,552円(1.8ℓ) 創業:安永元年(1772年)
【原材料】
もち米(国内産)、米こうじ(国内産米)、しょうちゅう(国内製造) アルコール分 13.5度以上14.5度未満 エキス分 45度以上
福来純本みりん
白扇(ハクセン)酒造 岐阜県加茂郡川辺町
値段: 2,750円(1.8ℓ) 創業:江戸時代後期(年不明)
【原材料】
もち米(国産)、米麹(国産米)、米焼酎 アルコール分 13度以上14度未満 エキス分 40度以上
三州三河みりん
角谷文治郎商店 愛知県碧南市西浜町
2,552円(1.8ℓ) 創業:明治43年(1910年)
【原材料】
もち米(佐賀県、北海道、愛知県)、米こうじ(愛知県産米)、本格焼酎(愛知県産米、自社港本町蔵製) アルコール 13・5% エキス 43度以上
昔仕込本味醂
甘強(カンキョウ)酒造 愛知県海部郡蟹江町
値段: 2,464円(1.8ℓ) 創業:江戸時代文久2年(1862年)
【原材料】
もち米(国産)、米麹(国産米)、焼酎乙類 アルコール分 13.5度以上14.5度未満 エキス分 40度以上
まとめ
これらの味醂は、昔ながらの製法で作られており無添加です。味も甲乙つけがたいので、どれを選んでも良いと私は思います。
・九重櫻
・福来純本みりん
・三州三河みりん
・昔仕込本味醂
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