機械打ちのバラガケのそばとは?
バラガケのそばの「バラガケ」とはどんな意味なのか調べてみました。 「そばもん(山本おさむ著)」という漫画の第10巻83~85話「機械仕立ての手打ちそば」で「バラガケ」について詳しい説明があります。引用程度であれば著作権上問題がないとのことなのでアップさせていただきます。
十分な水回しをせずにバラバラのそば粉を機械にかけて、ローラーの圧力で固めたそばを「バラガケ」のそばというようです。手打ちで加水率28%では麺になりません。
「そばもん」のなかでバラガケのそばを表現したセリフをまとめてみますと
そばを製麺機のローラーで何度も通すからコチコチに固まっている。そのせいで表面がつるつるになって汁をはじき、そばが汁にからまない。汁を吸わず、むしろ弾く。俺たちはコンクリートそばと呼んでた。コンクリートのくせにしばらく置いておくと麺がベトベトくっついてザルごと持ち上がる。
ローラーで何度も締め付けてあるから茹でるとき、お湯が浸透するのにやたらと時間がかかる。茹であがる頃にはそばの養分は湯に溶出してしまい味も香りもない。
ということでした。 戦後の昭和20年代は製麺機がないと営業許可が下りにくかったのと使い方もろくに分からない上に加水が少なくても麺になり、味は二の次で作れば作っただけ売れる時代だったので、昭和30年代にはバラガケのそばが主流となったそうです。
現在はそば打ちの理論を取り入れた製麺機が開発されバラガケのそばは少なくなったようです。もはや不味いものは売れない時代です。麺がベトベトにくっついてザルごともちあがるバラガケのそばを話の種に一度食べてみたかったです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません